Photo2007

「今週の一枚」バックナンバー－デジタルカメラ（RICOH GR Digital）で撮ったセミの世界2007－

2007年に撮ったセミの写真を紹介します。写真はすべてトリミングなしですが、簡単なレタッチをしているものもあります。


木にとまって鳴くエゾハルゼミ。警戒心のない子で、至近距離から撮影させてくれました。 2007年7月広島県にて。分割測光、自然光、絞り優先オート、シャッタースピード1/55秒、f/3.5、手持ち。	羽化直後のヒメハルゼミのオス。夕暮れですが、まだ周囲が明るいうちに羽化は終わりました。 2007年7月広島県にて。分割測光、自然光、絞り優先オート、シャッタースピード1秒、f/4.5、三脚使用。


サクラの木で食事中のヒグラシのメス。 2007年7月広島県にて。分割測光、自然光、絞り優先オート、シャッタースピード1/55秒、f/4、露出補正+0.3、一脚使用。	サクラの木で鳴いているニイニイゼミのオス。 2007年7月広島県にて。分割測光、自然光、絞り優先オート、シャッタースピード1/230秒、f/3.2、露出補正+0.7、手持ち。

鳴いているコエゾゼミのオス。コエゾゼミは鳴くときに多くの場合頭を下にします。

2007年８月広島県にて。分割測光、自然光、絞り優先オート、シャッタースピード1/160秒、f/4、手持ち。

アカマツにとまるエゾゼミのオス。エゾゼミもコエゾゼミ同様鳴くときには頭を下にすることが多いのですが、休息するときには頭を上にすることが多いようです。飛翔は苦手で、休息時に驚くと飛び出して墜落することもしばしばです。

2007年８月広島県にて。分割測光、自然光、絞り優先オート、シャッタースピード1/180秒、f/4、ISO200、手持ち。

林道脇のノアザミの葉上で鳴くアカエゾゼミ。やはり飛翔は苦手で、しばしばこのような低いところで鳴く個体に出会います。

2007年８月広島県にて。分割測光、自然光、絞り優先オート、シャッタースピード1/35秒、f/2.8、ISO64、手持ち。

近くの木から移動中に落下したのでしょうか。登山道脇の潅木葉上にとまるキュウシュウエゾゼミのオス。今年は本州に生息するすべてのエゾゼミ属のセミを御紹介できました。これら４種がすべているのは本州では広島県だけです。

2007年８月広島県にて。分割測光、自然光、絞り優先オート、シャッタースピード1/30秒、f/3.2、露出補正+1、ISO100、手持ち。


東京のミンミンゼミは色彩のバラエティが豊富。同じ場所にさまざまな色のミンミンゼミがいて楽しめます。これは休息中のメス。 2007年８月東京都にて。分割測光、自然光、絞り優先オート、シャッタースピード1/25、f/4.5、ISO200、手持ち。	夏の終わりを告げるセミといえばツクツクボウシ。これはまだ若いオス。微毛に覆われて粉をふいたようになっています。 2007年８月広島県にて。分割測光、自然光、絞り優先オート、シャッタースピード1/40、f/3.2、露出補正+1、ISO64、手持ち。

里山でもう一種夏の終わりを告げるセミ、チッチゼミ。このセミは生木へ産卵することで知られています。毎年産卵のシーンを紹介していますが、私のいる環境では、チッチゼミの撮影では産卵が最も容易なのです。今年は腹面からのショットを紹介します。ネジキ（ツツジ科）に産卵するメスです。

2007年９月広島県にて。分割測光、自然光、絞り優先オート、シャッタースピード1/75、f/3.2、露出補正+1、ISO200、三脚使用。

今年はこのページにアブラゼミは登場しませんでしたが、代わりにリュウキュウアブラゼミを紹介します。ごらんのようにアブラゼミにそっくりですが、よく見ると胸部の色彩に微妙な違いがありますし、複眼の色もやや緑がかっています（アブラゼミは濃い茶色～黒）。生態的特徴にも違いがあって、リュウキュウアブラゼミは薄暗い森の中を好み、アブラゼミのように街路樹で鳴くことはほとんどありません。写真のセミはメス。

2007年９月沖繩県にて。分割測光、自然光、絞り優先オート、シャッタースピード0.5秒、f/5、露出補正+0.3、ISO64、三脚使用。

休息中のクロイワツクツクのオス。ここ十数年、沖繩本島の中南部では急速に個体数が減り、那覇市～浦添市周辺以南ではほとんど鳴き声が聞かれなくなってしまったようです。北部の様子も要注意でしょう。近縁のツクツクボウシとは似ても似つかぬゆったりとしただみ声は癒し系です。日本特産種。

2007年９月沖繩県にて。分割測光、自然光、絞り優先オート、シャッタースピード1/25秒、f/3.5、露出補正+0.3、ISO100、手持ち。

今年のトリに登場するのはオオシマゼミのオス。これもツクツクボウシの近縁種ですが、やや甲高いものの気品と風格のある鳴き声です。日本特産種。

2007年９月沖繩県にて。分割測光、自然光、絞り優先オート、シャッタースピード1/125秒、f/2.8、露出補正+0.3、ISO100、手持ち。

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Last modified May 1, 2009

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